里山と生きる。株式会社リンショウ

事業紹介

地球の自然を守り育み、次の世代へ残すため。
そして郷土の素晴らしい自然をいつまでも残すため、リンショウでは2つの部門で事業を展開しております。

リンショウの
おもな業務内容

林業部門

一般的に林業というと木を伐採するイメージがありますが、実際は木を伐るだけでなく、守り、育てる役割もあります。
森林を維持するために木の苗を定期的に植え、成長を見守り、成育した木を伐採し、燃料や原料として活用できるよう出荷をします。
そして木を伐った跡地には、また新たな木を植えます。

この「植える→育てる→収穫する」という流れがうまく循環し、伐った木を有効利用することで、森林が持っている本来の役割が発揮され、治水・保水に繋がるのです。
森林資源の循環利用と地球の環境保全に貢献できるよう、地域との連携を深めながら私たちは取り組んでいます。

森林の循環利用イメージ

林業部門の主な仕事には、植林から始まる森林の育成と保全のための間伐、そして成長した木の伐採作業などがあります。

①植林

山林に木を植える前に、「地ごしらえ」という作業が必要です。
地ごしらえでは、伐採が終わった跡地に再び苗木を植えられるよう、残木や枝葉、雑草などを除去して環境を整えます。

樹木の苗を植えるために地ごしらえをします。

地ごしらえが終わったら「植林」作業をやります。 苗床で育てられたスギやマツの苗木を、相性の良い地面を見極め、手作業で1本ずつ丁寧に植えていきます。 植林は、田植えや畑仕事のように機械を使うことが難しいため、手作業で行います。 植える時期は春に1~2ヶ月、秋に2ヶ月。気温が高くなると苗が枯れてしまうので、あまり暑くない時期に短期間での作業になります。

区画の成長イメージを予測して間隔をはかります。

1本1本手作業で丁寧に植えていきます。

植林をする時は、植える苗木の種類によって性質が違うので、それぞれの木が育ちやすい場所を見極めて植える必要があります。適切でない場所に植えると木が育たなくなってしまうので、植林の場所を選定する職人の腕と勘に頼るほかありません。 植林の期間は1年間のうち3~4ヶ月です。弊社のスタッフの中には、長年農業に従事しているベテランが数名おり、その経験から杉苗を植えることに長けておりますので、いわば土のスペシャリストです。 このプロの腕を持つスタッフが、弊社の強みです。 熟練の勘で植林に最適なポイントを判断し、スピーディーかつ確実に苗木を植えていきます。

プロの腕で確実に植えていきます。

苗木が育ちやすいポイントを見極めます。

植林をする時は、等間隔に距離をはかり、苗木をわざと密集させるように植えます。これによって生存競争が起こり、木が真っ直ぐ上に育っていくのです。 苗木の間隔を広くすると真っ直ぐな木に育たなくなり、商品としての価値がなくなってしまいます。 一般的に、林業の代表格であるスギでは、1haあたりに2000本~3000本もの苗木が植えられます。

苗木の距離を近づけてある程度密集させるように植えます。

②下刈り・間伐

植えた苗木の周りには雑草が生えてきます。 畑でも作物の周辺に生えた雑草を取り除くのと同じように、苗木の周辺の雑草を鎌や機械を使って刈り取っていきます。この作業を「下刈り」といいます。 苗木が雑草の陰に隠れてしまうと日光が当たらなくなり、成長の妨げになります。 また、苗木と雑草との間で地中の水分や栄養の奪い合いが起き、苗木が枯れてしまうこともあるのです。 苗木が日陰にならないよう、苗が雑草の丈を超えるまでの間(一般的には5年間ほど、毎年夏から秋にかけて下刈りを繰り返します。 下刈り作業は、雑草が生い茂る夏場、梅雨明けから9月上旬の間に行われます。 炎天下での作業ですので、林業の仕事の中でもっとも大変な作業といわれています。

下刈りをして苗木より背丈の高い雑草を取り除き、周辺をきれいにします。

植林から10年~20年ほど経つと、成長した木が生い茂り、隣の木との距離が詰まってきます。 木が密集してくると、太陽の光が地面に届かず、栄養不足で十分な成長ができなくなってしまいます。 また、地面に光が当たらないと雑草が生えなくなり、山肌が剥き出しの状態になると雨が降った時に土が流れやすくなり、土砂崩れなどの災害の原因になってしまうのです。 これらを防ぐため、一部の樹木をあえて間引いて木々の間に十分なスペースを作ることを「間伐」といいます。 健康で真っ直ぐな木に育つため、そして山の地肌のコンディションを整えるため、間伐は必要不可欠な作業なのです。 木の種類にもよりますが、間伐は適時に行われ、植林から30年ほど経つまで繰り返されます。 これにより、最終的に残るのは、植林した苗木の本数の5分の1ほどまでに減ります。

間伐することによって木々の距離が保て、真っ直ぐに育ちます

③伐倒

何度か間伐を繰り返した木は、資材として出荷できる状態になるまで育ち、収穫の時期を迎えます。 この木を伐るのが「伐倒」で、スギの場合は樹齢50年ほど経ったものから、チェーンソーなどを使って木を切り倒していきます。

チェーンソーを使い慎重に切り倒していきます。

伐倒が終わった跡地には、また新しい苗木が植えられます。

④集材

伐採した木は、その場で枝払いをし、出荷しやすい長さの丸太にカットされます。
そうして作られた丸太を専用の機械を使って運び、一箇所に「集材」します。

伐採が終わり、きれいに切りそろえられた丸太

⑤輸送

集材した丸太を、積み下ろし機でトラックに積み上げ、原木市場や製材所などに「輸送」します。
丸太を荷台に積むもなかなかコツが要りますが、熟練の職人がらくらくと積み重ねていきます。

重機の操作に慣れた職人技を発揮します

農業部門

農業部門では、自家製のお米や野菜、薪などを販売しています。(※薪の販売は、現在は中止しています。
弊社所在地である山形県鶴岡市は、出羽三山と日本海に囲まれた風土豊かな街で、気候と土壌が作物の生育に最適です。
弊社のお米と野菜は、月山の伏流水が一番最初に流入する上流地域で栽培されており、一般的に下流域で農薬等の混じり気のある農業用水で育つお米とは格段に違います。

減農薬のお米(あきたこまち)を栽培し、米問屋さんに卸売や個人宅への直接販売を行っています。

豊かな土壌で作られた、安心安全の旬の野菜をお届け。きゅうりやナスなどの夏野菜を生協の産直マーケットで販売しております。

伐採した木を燃料として活用できるよう提供しています。薪ストーブ用の薪のご注文にも対応可能です  (2tトラック3台分)。
※薪の販売は、現在は中止しています。

お米の減農薬栽培

夏野菜の栽培

弊社で作ったお米は、関東地方への通信販売や、東根市の壽屋寿香蔵さんのネットショップでも販売しております。
じゅこうぐら

こちらのホームページからも、通信販売のFAX注文用紙をダウンロードできますので、ぜひご利用ください。